第75話 患者家族の病気
〈がん患者の家族の体験記〉
このBLOGは、がん患者の家族の回想録です。2010年~2019年までの9年間、大腸がん(横行結腸)・卵巣への転移・腹膜播種・肝臓への転移・腸閉塞でも、とても前向きに生き抜いた妻。患者家族である私が、その当時に書いた日記をもう一度読み返し当時の患者家族の気持ちを振返ってみました。
今日は、2016年12月の日記を読み返してみました。
2016年12月16日(金)の日記
・T病院の脳外科を訪ねた。先日の脳のMRI検査の結果を聞いた。
・心配はいらないが2ミリ程度の脳動脈瘤がひとつ、昨年と同様にあるらしい。
・血圧が高くならない様に暮らし、来年の10月頃に再度MRI検査をする予定。
・脳血管や脳動脈瘤の専門医なので、詳しく親切に説明してくれた。しかし、何となく気持ちが沈んでしまった。
〈2016年の12月〉
妻は2010年にがんの告知を受けました。患者家族である私は、1994年に肥大性心筋症という病気であることを知りました。さらに、1999年に後縦靭帯骨化症という病気であることもわかりました。そして2016年は、前年の人間ドッグで判明した脳動脈瘤の年一回の定期検査を受けていました。
妻が2019年に亡くなった後の2021年に、ラクナ脳梗塞と心臓の心尖部瘤(こぶ)という病気になりました。やはり、家族とバランスの良い食事を楽しく食べることは、健康の秘訣だと痛感しました。
妻の料理は、いつも手作りで旨かったです。
〈食事と運動〉
2019年8月から始まったひとり暮らしですが、何から何まで妻にやってもらう生活を送っていたので、食事・洗濯・掃除・ごみ捨て・雑草取りなどの家事や、様々な支払いや手続きなどの事務など、やり方が分からず困りました。
そんな中で体調に直結したのは、食事のアンバランスと運動不足でした。主食と主菜と副菜のバランスの大切さを知りました。主菜のタンパク源も魚や肉や卵や豆から取り、副菜の野菜のカンタン調理の方法も教わりました。
運動は、スポーツジムに通いトレーナーの先生からアドバイスを受けながら体を動かしています。車から自転車へ乗り物を変えることで運動不足を解消しています。
妻がいたときは、食事はバランスも味も素晴らしい毎日を送り、運動はふたりで柳瀬川を散歩したり、西武鉄道主催の「駅から散歩」に参加して、健康的な生活を送っていたのだと改めて感謝しています。
お読みいただきまして、ありがとうございます。
・次回の家族日記/第76話は
〈7回目のお正月〉
を2022年5月14日(土)を予定しています。