がん患者の家族日記

腹膜播種の妻と過ごした体験談

第73話 大腸コロノグラフィ検査

〈がん患者の家族の体験記〉

このBLOGは、がん患者の家族の回想録です。2010年~2019年までの9年間、大腸がん(横行結腸)・卵巣への転移・腹膜播種・肝臓への転移・腸閉塞でも、とても前向きに生き抜いた妻。患者家族である私が、その当時に書いた日記をもう一度読み返し当時の患者家族の気持ちを振返ってみました。

今日は、2016年10月の日記を読み返してみました。

 

2016年10月10日(月)の日記

・午前中は、ママと柳瀬川を散歩。向かい岸の畑に咲く満開のコスモスを見た。
・可憐なコスモスは “秋桜” と言われるだけのことがあり、細い茎にきれいな花が咲き秋風に揺れる姿は感動的である。
・午後は、クルネに買い物に行く。先日デパートで運動靴を買ったママは、ユニクロでウェア買おうと思ったらしいが、気に入ったのがなかったらしい。
・今は柳瀬川沿いを歩き、慣れてきたら走るんだと話していた。スゴイ!!

満開になる前のコスモス畑

〈2016年の10月

10月6日に大腸コロノグラフィ検査を実施し、15日に検査結果を聞きました。直腸からS字結腸の間が、骨盤底付近の腫瘍に圧迫されて狭くなっているとのことでした。おかげさまで腸内には腫瘍はありませんでした。日常生活が上手にコントロールされているので、このリズムを維持しながら経過観察を継続することになりました。今後腸内の圧迫が進んだ場合の対応策として、人工肛門や大腸ステントの説明を受けました。

〈できることを実践する

周りの人と自分を比較して自分に足りないものがあることを自覚したり、以前の自分と今の自分を比較して失ってしまったものを知った時などに、足りないことや失ったことに心を奪われて、落ち込んだりあきらめたりすることがあります。

10月10日の日記にあります様に、妻は体調を維持するために自宅近くの川沿いを歩くことから始め、走ることを目標にして日々を過ごしていました。当時も思いましたがいま「がん患者の家族日記」を書くために当時の日記を読み返していますが、改めて妻の生き方に感動しています。

私も「加齢や単身や持病や・・・」などと弱気な言葉を口にせず、やりたい夢を実現するためのできることを考えて、無理をせずに日々を過ごしていきたいと思います。

                              

お読みいただきまして、ありがとうございます。

・次回の家族日記/第74話は

 〈迷いと望み〉

を2022年5月7日(土)を予定しています。