がん患者の家族日記

腹膜播種の妻と過ごした体験談

第45話 黒部立山の旅

〈がん患者の家族の体験記〉

このBLOGは、がん患者の家族の回想録です。2010年~2019年までの9年間、大腸がん(横行結腸)・卵巣への転移・腹膜播種・肝臓への転移・腸閉塞でも、とても前向きに生き抜いた妻。患者家族である私が、その当時に書いた日記をもう一度読み返し、当時の患者家族の気持ちを振返ってみました。

今日は、2014年6月の日記を読み返してみました。

 

2014年6月14日(土)の日記

立山アルペンルートのツアー旅行に参加した。
黒部ダム建設の凄まじさを知り驚いた。山々の姿のすばらしさは言葉では表現できない。
雷鳥、雪の回廊、星空など、ここ立山でしか味わえないことを体験した。
・ツアー旅行のため時間を気にしながらの旅だが、楽しく初日を終えた。

  ※ 立山アルペンツアー:ホテル立山に泊まる1泊2日のツアー旅行のこと。

 

f:id:friendly2019:20220126095438j:plain

我ら夫婦の前で寄添う雷鳥の夫婦



〈2014年の6月

この月の日記を読み返すと、暖かい日が多く、我が家の庭にある紫陽花やハナミズキがきれいに咲いていたことが書かれています。妻の体調も安定していて、患者会の集まりに参加したり畑作業をしたりして過ごしていました。息子の就職活動も一段落したこともあり、夫婦で旅行会社が企画するツアーに参加しました。初めてのツアーです。

添乗員の方に導かれ、色々な場所をスムーズに訪ねることができて良い旅ができました。旅の日の日記や写真を見直すと、忘れていた出来事をたくさん思い出します。私たち夫婦には「幸せの瞬間」と呼べる時間が、たくさんあったことを改めて実感します。

ありがたいことだと思います。

〈日本一周の旅〉 

私は “定年後こそが現役時代” と考えて、いくつかのことに挑戦しています。その一つに「日本一周の旅」があります。当初の計画は、車中泊メインの “クルマ旅” で1年程度で一周する予定で2020年にスタートしました。まず8月に伊豆半島を一周して、車や備品をチェックし、12月に約1ケ月かけて四国を一周しました。

しかし2021年は、私自身は脳梗塞に罹患したり持病の心臓病が悪化し、世の中全体ではコロナが広がったため、活動を一旦休止して計画を見直しました。2022年は、安全と健康とコロナ予防を考慮して、移動手段は “クルマ”旅 を “電車旅” に変え、実施期間は “1年” を “5年” に延長して、無理をしないで夢を実現しようと思っています。

その際には「立山」をはじめ、妻や家族で訪ねた想い出の地も再訪したいと思います。

                                 

お読みいただきまして、ありがとうございます。

・次回の家族日記は

 〈日記のすすめ〉

を2022年1月29日(土)に予定しています。