がん患者の家族日記

腹膜播種の妻と過ごした体験談

第13話 マラソン大会

〈がん患者の家族の体験記〉

2021年9月29日です。今日は2011年10月を思い出してみました。

このBLOGは2010年から19年迄の9年間、横行結腸がん・卵巣転移・腹膜播種・肝臓転移・腸閉塞でも前向きに生き抜いた妻と家族の日記です。

その当時に書いた日記を読み返しながら、患者家族の当時の気持ちを書いてみました。

 

2011年10月10日(月/祝)の日記

市民マラソン大会に初参加した。成人36歳以上4㎞の部へ参加して90名中67位、24分58秒で “完走” できた。ママとNとEが応援に来てくれた。
スタート後、まわりのペースで走ってしまい、呼吸が整わず苦しいレースとなったが完走できて良かった。

お昼ご飯は、みんなで「はま寿司」へ行った。

※ N:大学生の息子、E:高校生の娘

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スタッフの方に見守られながら走る “けやき通り”


〈散歩の範囲が広がる秋

おかげさまで、妻の経過観察は再発も転移もなく過ごすことができていました。しかし不安と安心を繰り返す日常だったことを覚えています。

秋は静かで、身体や心を養生するには良い季節だと思います。退院後は、市内散歩から始まり都内散歩に行くようになり、2011年秋のこの頃は、埼玉県にまで行動範囲は広がりました。
映画「のぼうの城」の忍城がある行田市へドライブに行きました。レンタル自転車で、石田三成が築いた堤や、今から1500年前頃に建造された古墳を見て回りました。

 

〈家族に囲まれて、家族を囲んでの暮らし〉 

私たち家族は、都心から電車で30分程の街で「田舎暮らしをしたいが、ある程度便利な方が良い」と思っている方にはピッタリの “清瀬市” に住んでいます。

毎年、体育の日に「市民マラソン」を開催していました。この街に住み始めて21年が過ぎていましたが、市民マラソンに参加するのはこの時が初めてでした。
なぜ、参加しようと思ったのか今となってはハッキリと思い出すことはできませんが、妻とふたりの子供が待ってくれているゴールに向かって走り、最後まで走ることができた時の感動は、ハッキリと覚えています。ゴール後に家族を抱きしめたような、抱きしめなかったような、自分に都合の良い、映画の一場面のような記憶が少しだけあります。

家族を支え、家族に支えられている。支えあいながら生きている。
そんな気持ちを思い起こさせてくれたマラソン大会でした。

                                   

 

お読みいただきまして、ありがとうございます。

次回の家族日記は
 〈いい夫婦の旅〉
を10月3日(日)に予定しています。