がん患者の家族日記

腹膜播種の妻と過ごした体験談

第14話 いい夫婦の旅

〈がん患者の家族の体験記〉

2021年10月3日です。今日は2011年11月を思い出してみました。

このBLOGは2010年から19年迄の9年間、横行結腸がん・卵巣転移・腹膜播種・肝臓転移・腸閉塞でも前向きに生き抜いた妻と家族の日記です。

その当時に書いた日記を読み返しながら、患者家族の当時の気持ちを書いてみました。

 

2011年11月22日(火)の日記

・〇谷さん、〇橋さん、〇田さんのご夫婦と一緒に箱根へ「いい夫婦の会 箱根旅」に出かけた。

2011年11月23日(水)の日記

・ツアー2日目。富士山がきれいに見える。
・ママ、お腹をくだす。心配だ。
・旅行から家に帰ると、子供たち2人はしっかりと過ごしていたらしく、食事はEが    シューマイを作ったそうだ。Nが洗い物をして生協のお届け品をきちんと処理してくれた。ありがたい。

※ N:大学生の息子、E:高校生の娘

 

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箱根神社の奥宮「箱根元宮」(駒ヶ岳

〈いい夫婦の会

2011年は、今の家に住み始めて14年が過ぎた頃でした。23棟の建売住宅で皆さんとても仲良しな住宅街です。そんな中、お隣りさん、2軒隣さん、3軒隣さんと我が家の4夫婦は「いい夫婦の会」と銘打って、毎年11月22日付近の都合の良い日に、日帰り散歩や1泊旅行を楽しんでいました。

この年の企画は「ロマンスカーで行く箱根の旅」でした。箱根プリンスホテルに泊まり近所の観光地をのんびりと散歩して過ごしました。出身地も年齢も仕事も違う夫婦の集まりですが “愉快な仲間たち” という言葉がぴったりの「いい夫婦の会」でした。

〈我が家の要〉 

私たち夫婦は、親切で素敵なご近所さんに囲まれていたのに加えて、家族も仲良し家族だったと思います。私は宅配会社で事務の仕事をしていましたので、朝は早い時間に家を出て、夜は遅い時間に帰宅する毎日でした。仕事のせいにして家のことは、妻にお任せという夫でした。我が家の扇の要は妻で、妻のおかげでご近所や子供たちなどと楽しく健やかに過ごせたのだと思います。そして妻が亡くなった今も、その環境は続いています。

あらためて妻には感謝しています。

                                   

お読みいただきまして、ありがとうございます。

次回の家族日記は
 〈がん手術から1年〉
を10月6日(水)に予定しています。