がん患者の家族日記

腹膜播種の妻と過ごした体験談

第84話 がんフォーラム

〈がん患者の家族の体験記〉

このBLOGは、がん患者の家族の回想録です。2010年~2019年までの9年間、大腸がん(横行結腸)・卵巣への転移・腹膜播種・肝臓への転移・腸閉塞でも、とても前向きに生き抜いた妻。患者家族である私が、その当時に書いた日記をもう一度読み返し当時の患者家族の気持ちを振返ってみました。

今日は、2017年9月の日記を読み返してみました。

 

2017年9月9日(土)の日記

・読売ホールでキャンサーサポートコミュニティー主催の「がん、再発・転移とどう向き合うか」というテーマのフォーラムに参加した。
・最期を迎える2ヶ月位前から容態が変化するとのこと。その時の変化に気づくことが重要との話だった。
抗がん剤と自分との適性を知り、適性があり効果が見込める場合は投与する。効果が見込めない場合は投与しないことが、ポイントとのことだった。
・東京駅前のJPタワー“キッテ”の宮﨑料理店でランチを楽しんだ。

仲良く並ぶ御岳山の木々

〈2017年の9

7年目の夏、腹膜播種と共存しながらの日々を過ごしていました。腹膜播種がわかってからの治療の基本は、主治医であるJ大付属練馬病院のM先生による定期的な検査と必要な措置でした。標準治療以外の治療として、もう一人の主治医のO三敬病院のO先生による漢方治療、おふたりの先生と相談しながら実施した陽子線治療、丸山ワクチン、樹状細胞などを実施してきました。

これらの治療に加えてがん患者の方が集まる会へ体調の良い時に参加していました。そこで得た情報をもとに講演会やフォーラムなどにも出かけました。それらの集まりで色々なことを感じたり学ぶことができました。

〈行動することによる学び

妻は自分自身の体調を維持することに努力を続けていました。自分が受ける治療については、自分で考えて自分で決断していました。だから、治療の結果が良くても悪くても事実を受け止めていました。伴走者の私は、バッドニュースが連続する時こそ、ほんの小さなグッドニュースを見つけ出して、そのことを言葉にしていた様に思います。

患者会や講演会などの集まりで、参加している患者さんや講演者から学ぶことはたくさんありました。そして患者さんや講演者以外の参加者の方々から気づかされることもいくつもありました。

無理は禁物ですが可能な範囲で、色々な行動をすることは良いことだと思いました。

                              


お読みいただきまして、ありがとうございます。

・次回の家族日記/第85話は

 〈妻の覚悟〉

を2022年6月15日(水)を予定しています。