がん患者の家族日記

腹膜播種の妻と過ごした体験談

第52話 ふたつの病院

〈がん患者の家族の体験記〉

このBLOGは、がん患者の家族の回想録です。2010年~2019年までの9年間、大腸がん(横行結腸)・卵巣への転移・腹膜播種・肝臓への転移・腸閉塞でも、とても前向きに生き抜いた妻。患者家族である私が、その当時に書いた日記をもう一度読み返し当時の患者家族の気持ちを振返ってみました。

今日は、2015年1月の日記を読み返してみました。

 

2015年1月17日(土)の日記

・J大付属練馬病院へ行った。2月に実施するPET-CT検査の予約をした。腹膜内での転移を心配しての実施だ。
・午後からは、O三敬病院の患者会(内養功)に参加した。患者会の方と話をした。
・帰りは「はつかり温泉」に寄り道した。

  ※ J大付属練馬病院:主治医のいる病院。(がんの標準治療)
  ※ O三敬病院:もう一人の主治医のいる病院。(漢方などの代替治療)

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2015年の初詣風景(自宅近くの日枝神社

〈2015年の1月

2010年12月の大腸がんの手術から5回目のお正月でした。新年を迎えることができたことに感謝する1月でした。正月の三が日は家族揃って、お墓参り・私の実家・妻の実家を訪ねて過ごしました。また「軽井沢グリーンプラザ」へバス旅行したり、息子の25歳の誕生日を祝ったり、娘が通う大学の「卒業展」に行って過ごしていました。

〈ふたつの病院のふたりの先生〉 

家族で楽しい時間を過ごす一方で、定期的な診察も受けていました。
J大付属練馬病院のM先生は、2012年からお世話になっている “主治医” です。この頃は抗がん剤治療と経過観察でしたが、のちに肝臓の手術などをしていただきました。医術と知識と人格を備えた、たいへん素晴らしい主治医です。
O三敬病院のO先生は、2013年からお世話になっている “もう一人の主治医” です。漢方薬など東洋医学的な治療と心の持ち方などを伝授していただきました。この時79歳、豊富な経験と人間力の溢れる、とても素晴らしいもう一人の主治医です。

このふたりの先生と一緒に、この後に次々と降りかかってくる不安と立ち向かっていくことになりました。ふたりの先生は、医学の知識や技術や経験に加えて “豊かな人間性” をお持ちの方々でした。

当時も今も、深く深く感謝しています。

                              

お読みいただきまして、ありがとうございます。

・次回の家族日記は

 〈肝臓転移の疑い〉

を2022年2月23日(水)に予定しています。